「大黒柱に車をつけよ」とは、「立地の変化に対応せよ」ということである。さらに、「環境変化に対して、企業自体を変革させよ」とも教えている言葉である。
もりのなかの行政書士事務所の中野真です。
現在『イオンを創った男』という本を少しずつ読んでいます。
学んだこと、感じたことなどを書いていきたいと思います。
まずは本書で引用されている『岡田卓也の十章』の中の以下の言葉について。
お客様は変わっていく。
それにどう対応していくかが、商人の本来の仕事である。
現在、様々な手続きが電子化・簡易化をすすめています。
それはもちろんわたしたちにとって便利であり、良いことだと思います。
しかし行政書士という立場としては、ある本でも今後行政書士業務はAIに約90%の仕事を代替されると言われているように、いろいろと対応を変えていかなければならない話となってきます。
ただ、それは商売をしていれば当たり前のことです。お客様の変化、そして社会の変化に対応していくこと。それが本来の仕事であると岡田卓也氏が語っているように、行政書士であるわたしたちも、その中でどのような価値をお客様に、社会に対して提供していけるかを真剣に考え続けなければなりません。
「大黒柱に車をつけよ」というのは、お客様の便利なところに、どのようなお店を、どのように集積させていくか、いつの時代でも、それが商人にとっての課題となるというような考え方を示しています。
しかし現在はインターネットの時代なので、その「場所」の概念は考え直さなければなりません。インターネット空間を「場所」と捉えると、考えなければならないことはWEBサイトのUIやデザインなどにも広がっていくと思います。
そういえば、ここ数年で「デザインシンキング」という言葉をよく聞くようになりました。これは簡単に言うと、デザイナーがデザインをおこなう際に用いられるプロセスを取り入れ、ユーザーの視点に立ってサービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見し、ビジネス上の課題を解決するための思考法です。
このような話の中で考えてみると、これは「大黒柱に車をつけよ」をインターネット時代にも対応させた考え方のように思えてきます。
行政書士としてお客様のためにできることをこれからも考え続けていくという決意を新たにした読書体験でした。引き続き読み進めていきたいと思います。
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